【台本配布】世界が壊れる日

※オリジナル台本です。

 

一人用台本です。(少しだけ別の人物が出てきます。)

一人称、口調、性別などは変更して構いません。

台詞の部分はあえて誰が話しているのか分からなくしています。 様々な解釈が生まれるといいなぁと思っています。

 

使用の際は台本作成者が「桜夜」であることの明記をお願いします。

(こちらのURLの記載もあると嬉しいです。)

 

――― 以下、台本 ―――

 

よく『地球最後の日が来たら、何をする?』っていう質問がある。

『有り金を使い切る』『好きな所に行く』色々な答えが飛び交うだろう。

でも実際、その日が来ても、誰一人信じなくて、学校や会社に足を運ぶ。

日本の空にオーロラが見えた時、やっと世間は信じたんだ。

『今日で地球が終わる』事に。

僕は君の隣で、君を感じながら、いつも通りの会話をする。

「ねぇ、もしも地球が終わったらどうする?」

「今起きてることじゃんかよ(笑)」

ぎゅっと、君の手を握る。

…もうすぐ、この体温は感じることが出来なくなる。

そう思うと、脳裏に焼き付けようと必死になってしまう。

そんなことしても無駄なのに。

「…やっぱり、怖いね。」

君が小さな声で呟く。

「ねぇ、来世があるとしたら、何になるんだろう?」

君はいつでも前向きだ。そんな所に僕は惹かれたんだっけ。

「何でもいいや。」

「君ってほんと無愛想だよね〜らしいといえばらしいけど」

空が眩しく光る。あぁ、もうすぐお別れか。

「来世でもまた、一緒に居ようね」

叶えられない約束をして、僕達は目を瞑った。

 

――― 終了 ―――